若者の◯◯離れは当たり前
若者の車離れ
若者のビール離れ
誰でも一度は聞いた事があるだろう。
大抵はその業界の人が悲観的に使ったり、
「最近の若者は」的な皮肉、愚痴的に使ったりする。
僕は若者の◯◯離れが悪い事だというのが理解できない。
若者の所得が低いとか、税金が高いとか、
娯楽に使う余裕がないというのも大きいと思うが、
一旦ここでは置いておこう。
なぜなら、それならば「若者の消費離れ」という言葉で
語られるのが自然であって、
◯◯離れと特定の◯◯に限定して言及されるのは
おかしいからだ。
逆に、金さえあればみんなそれを買うのかという話だ。
もし消費自体が等しく減っているなら、
音楽フェスにあんなに人が集まったり、
インスタ映えを求めてあんな高そうなデザートを
遠くのカフェに食べに行ったりしないはずだ。
僕は、若者が何かから離れるのはごく自然だとしか
思えないのだ。
だって想像してみてほしい。
今の40代と60代と80代の好みは同じだろうか?
違うはずだ。
価値観や好み、文化は世代によって変わる。
時代背景が、環境が、前提が違うのだから、
ごくごく当たり前のことだ。
ではなぜそんな当たり前のことで、
自分と違う世代の若者を悪者扱いするのだろうか。
先ほど言ったが、
若者の◯◯離れを懸念するのは◯◯を作ってる人だ。
若者がビール離れして困るのはビール会社だ。
若者が車離れして困るのは自動車会社だ。
需要が下がって売上が下がると業績が悪くなって
自分達の生活が危うくなるから買えということだ。
だって若者がビールを飲まなくなってあなたは困るだろうか?
若手と飲み二ケーションしたいなら別の酒でもいい。
若者が車離れしてあなたは困るだろうか?
むしろ道が空くし、環境問題も改善しそうだ。
それなのに車離れがヤバそうに感じるのは
日本の産業がまだ自動車事業メインだから?
税金とか消費が減るから?
そもそも車離れされたら車以外の何かを作ればいいし、
消費もレンタカーや電車を使っても起こる。
今までうまくいっていたからといって
少しうまく行かなくなると環境や時代のせいにする。
自分以外の愚痴ばかり言って、自分は変わろうとしない。
若者とどっちが本当の甘えなんだろうか。
結局、若者が◯◯離れしたら、
・◯◯の素晴らしさを若者に広めるか
・◯◯以外の若者に人気な別の何かを売るか
・若者以外をターゲットに事業展開する
しかないのだ。
好きな子がいて相手にされなかったら
・まだ伝えられてない自分の魅力をアピールするか
・その子の好みに自分が変わるか
・諦めて次に行くか
しかないのと一緒だ。
振り向いて貰えないからと言って、
あの子はけしからんと愚痴っている奴はダサくないか?
昔はモテたのにと過去の栄光にすがる奴はダサくないか?
今まで通りいつまでもビール売ってれば稼げると
胡座をかいているから困っているだけだ。
時代は常に変化している。
生き残るためには
変化し続けることをやめてはいけない。
トヨタ自動車だって、
元は織布機械から始まった会社だ。
変化して生き残っている。
僕の考えは、もっと広い経済の話をすれば
もしくは各業界会社の事情を踏まえれば
的外れな部分も多々あるかもしれない。
だがこれが一若者としての率直な考えだ。
以上。若者代表より。