高校生にアドバイスを求められたので真剣に考えてみた
僕は今度、大学のオープンキャンパスに登壇することになった。
学部代表として、在校生講演のパネルディスカッションに参加するのだ。
後期日程で大学に入り、社員数十人の会社に内定を承諾した超マイノリティの僕が
大学代表で話してしまっていいものか甚だ疑問ではある(笑)
でも引き受けたからにはしっかり為になる話ができたらと思い今色々考えている。
質問内容は色々あるらしい。
受験勉強のこと、バイトのこと、サークルのこと、就活のこと...
その中で、就職活動についてアドバイスを求められるらしい。
就活を本気でやったにも関わらず連戦連敗、
ちょっとここには書けないような数の企業から今後のご活躍をお祈りされ、
おそらくトップクラスの就活弱者だった僕からアドバイスだなんて...(笑)
でもそんな僕だからこそ、ある意味稀有な経験をした後の僕だからこそ、
これから大学生活をゼロからスタートしようとする人達にアドバイスができるはずだ。
そう考えて持論をまとめてみた。
話が長い僕は意識しないとついつい話し過ぎてしまう(司会に遮られかねない)ので、
本番のトークではかなり要点を絞って話そうと思っているが、
ここには思いのままに書いてみようと思う。
僕からのアドバイスは、
目的を持って過ごすこと。
特に目的がない人は、
①やりたいこと:人生のコンパス、方向性
②苦にならないこと:周りの人はしんどそうなのに自分は何故か余裕に感じること
③いまいちハマれないこと:本気になれない、飽きる、興味が持てなかったこと
の3つを見つけることを目的に過ごすこと。
ほとんどの大学生は、
何となく単位取って、何となくサークル入って、何となくバイトして、
3年になったら何となくインターン行って何となく有名な会社入ればいいやー
そう思って過ごしている。
ちゃんと考えていない。周りに流されているだけだ。思考停止だ。
そういう僕もそういう節があった。
特に大学1年生の一年生は心が抜け殻みたいだったのを覚えている。
ただただ講義に出て、サークルの会議に顔を出すだけの毎日だった。
目的もなく時間を過ごし、ただただ日々は過ぎ、
いざ就活の時期になったら
「やりたいことは何だ?」
「あなたの強みは?」
と唐突に質問を突き付けられ、
大して今まで関心も示さなかった「業界」や「業種」に興味があると錯覚し、
最初のポケモンを選ぶ要領で進路を決めていく。
そして思っていたイメージと違うと遅かれ早かれ気付き、悟る(笑)
またある人は、
「やりたいことなんかねえよ」
「やりがいなんて馬鹿らしい」
と開き直り、自分に真剣に向き合ってこなかった自分を正当化しようとする。
そして仕事への希望を捨て、福利厚生やワークライフバランスにばかり目を向ける。
僕は元々なんとなく人間だったが、
入ったイベント制作委員会で「考えてつくる」ことの楽しさを見出したり、
当事者意識を持ったマネジメントや組織づくりにハマったり、
熱い「想い」を持った組織を支援したいという人生のコンパスを見つけられた。
そして真剣に自分と向き合い始めたのは就活直前期と非常に遅かったが、
数多の人事やキャリアアドバイザーにけちょんけちょんにフィードバックを貰いながら、本選考を受け始めて半年でやっと自分の人となりやビジョンを一つの会社に共感してもらえ、内定をいただけた。
僕が就活で話した内容は全て本心だし、考え抜いて出した結果だ。
だから内定先の企業は本当に自分と合うと思うし、入社が楽しみだ。
僕は運よくイベント制作委員会がハマったから良かったが、
3つが見つけられなかった人が就活時になって小手先のテクニックであがいても手遅れだ。(それは内定がもらえないという意味ではなく、真に合った進路に進みづらいという意味)
もったいない。
①やりたいこと
②苦にならないこと
③いまいちハマれないこと
この3つを見つける意識をしながら、
少しでも面白いと思ったことに片っ端からチャレンジしてみよう!
色々やってみて、全力で打ち込んでいくうちに3つが見えてくる。
なかなか全力になれなかったら③の発見だ!やめて次のチャレンジをしよう。
別に僕は難しいことを言っているのではない。
本当は興味ないくせに、いわゆる意識高い系みたいに
起業とか資格とか、留学!ボランティア!
とか考えたところできっとやらないだろう。だって興味ないのだから。
(もちろん本当に興味ある人はするといいと思う。得るものは大きいだろうので。)
意識高い系がやりそうなことである必要も、就活ウケしそうな必要もないと思う。
サークルや部活で新しいことを始めてみるとか、
自分が面白そうだと思う軸でバイトを決めてみたりとか...
なんとなく人間ではなく、自分なりに考えて意思決定をして、
色んな角度から3つを見つける実験台にしていければ、
同じサークルやバイトをしても意味合いが全く違ってくる。
情報にたくさん触れるのもおススメする。
世の中知っているか知らないかで世界が変わる。
面白そうな人のTwitterをフォローしたり、本を読んでみるのもいい。
レペゼン地球のDJ社長の「好きなことで生きていく」という動画が話題になったが、
好きなことで生きていくなんて無理だという人は「好きなこと」をはき違えている。
そういう人はろくに自分の好きなことを真剣に考えたことがない人だ。
趣味や娯楽、寝て過ごすことだけが「好きなこと」ではない。
3つのことを知れば自分の人生のコンパスがある程度定まる。
やりたいし、苦でもないし、ハマれる仕事が好きにならない訳がない。
好きになったら、もっともっと仕事に没頭したくて仕方なくなるはずだ。
努力は夢中には勝てない。天衣無縫の極み。
こうなったら人生は勝ちだ。
大学生活はこのような人生を歩むための実験台だ。
そのことを教えてくれる人は少ないが、知っていれば生きてるだけで丸儲けだ。
未来の大学生たちへ
未来は明るい。